こんばんは。
フードコーディネーターMieです。
前回美味しいお店をご紹介すると掲載しておきながら
今日は別ネタを(笑)。
今日、12/6は聖二コラ(Saint-Nicolas) の日。
聖ニコラは長いひげを蓄え赤い服を着て、いい子にしていた子供たちに
プレゼントをあげたり、貧しい子供を救おうとした子供の守護聖人。
サンタクロースのモデルになった人と言われています。
命日のこの日にフランス・アルザス地方では「小さな人(アルザス語)」という
意味の人の形をしたパン「マナラ(Manala)」を食べて、お祝いする習慣があるんです。
いったいなんじゃそれ?と思いますよね??
私もアルザスに行くまでは知らなかった!
「その昔、落ち葉拾いに出かけた3人の子供が森の中で道に迷い、
明かりのついている家にたどりつき、1晩泊めてほしいとお願いしました。
その家は悪いお肉屋さん。肉屋の夫婦は子供たちに食事をふるまい、
安心して寝付いた子供を殺して、樽に放り込み塩漬にしてしまいました。
それから7年後、偶然聖二コラが肉屋を通りがかり食べものが欲しいとお願いします。
主人は肉料理をふるまいもてなしますが、聖二コラは「7年前のあの塩漬けのお肉が
食べたい」と言い、樽を開けるよう命じます。
驚き恐れた主人の前で聖二コラが樽をあけると、7年前に殺されたはずの子供たち
が生き返って元気に飛び出し、無事に家に帰りました。」
この童話?伝説??から、子供を守り愛した聖二コラの日をお祝いして、
こども(=小さい人)のパンを食べてお祝いするようになったんだとか。
(なんで子供を食べてお祝いするのかは謎ですが・・・。)
私が修行したアルザスでもこの時期は多くのマナラを焼きます。
そして私にとっても思い出深い、大切なパン。
毎年このパンだけは現地のレシピと作り方を忠実に守って
必ず焼いています。
今年は去年(↑写真)に比べてちょっとおデブになりました。
(作っている私と比例していないか??・・・"(-""-)")
本当は目も鼻も口もないのだけど、写真にするとかわいくないので
今年は特別に顔つきで!
(可愛さの差が激しすぎる・・・。)
本場のマナラは結構不格好なものも多く、顔もないけれど、
それがまた愛嬌があり、やっぱり可愛いパンなのです。
(もうそれはそれは個体差が・・・ 笑)
日本ではPAULでサン・二コラの名前で売られているので
チェックしてみて下さいね!
またアルザスに行きたくなってきました。
そのうちフラッと旅してるかも。
次こそ、美味しいお店の話アップします~。
では、À la prochaine~!(またね)
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